2011-01-01から1年間の記事一覧

上司の責任

「やらせメール」問題で、九州電力の社長が、引責辞任する見通しとなったそうだ。本件では、原子力管理部の課長の独断でなされたとされていたのが、実は会社ぐるみの行為であった事が問題視されている。だが、むしろ問題とすべきは全責任を課長に負わせ、上…

風を入れる

母の退院を機に、母の自宅の一階の雨戸をルーパー式の物に取り換えた。これなら雨戸を閉めた状態で風を呼び込む事が出来る。今日は日差しが強かったが、期待通りのさわやかな風を室内に呼ぶ事が出来、結果としてエアコンは一度も使用することなく一日を過ご…

母退院

約3か月の入院生活を終え、母が無事退院した。入院していたと言っても治療ではなく、リハビリを続けて日常生活へ戻る為の訓練に無事合格したということである。とは言えまだ右半身が不自由であり、これからの自宅での日常生活が無事に過ごせるのかどうか心配…

暑い一日

昨日、世界一周航路の船旅の際に指導してくれた絵の先生の展覧会が神田の画廊で開催された。船旅の仲間が15〜6名集まり、先生を囲んでの昼食会に参加した。シニア世代とは言え、相変わらず皆元気である。暫く水彩画から遠ざかっているが、こんな会に出るとま…

製造メーカーの責任

先日の朝日新聞「エネルギー政策のゆくえ」欄で石破茂氏が、過去の自民党政権での政策を反省していた。「米企業に依存し、自ら安全性の検証をしてこなかった」ことが問題であると述べている。これは何も原子力政策のみならず、あらゆるところでアメリカのい…

トンビ

最近、母のリハビリ病院を頻繁に訪ねるようになり、相模湾沿いの道路を車で走る機会が増えた関係でトンビとの出会いが増えた。道路が海岸から数メートル高い事もあり、時に低く飛ぶトンビをすぐ横で見かける事もある。車がのろのろ渋滞の時に目をやると、風…

先生は偉いか

7月9日の朝日新聞に「国会議員って『偉い』と思う?」とのアンケート結果が報告されていた。「いいえ」が「どちらかといえば」を含めると8割を超えているのは、国会の体たらくを見れば当然のことであろう。目に留まったのは、このアンケート結果よりも、ジャ…

『生存の条件』シンポジウム

丸3日間もブログの記載をさぼったせいで、息子から熱中症で倒れたのではと心配する電話があった。テレビやエアコンの工事やら母の通所リハビリの下見などが重なった事と7日には旭硝子財団の『生存の条件』シンポジウムに参加したことから、ここ数日、慌ただ…

ヒマワリ

まだ7月に入ったばかり、梅雨もまだ明けやらぬ故、晩夏のヒマワリの花はまだまだ先の事であるが、季題にヒマワリが選ばれたことから、少し調べてみた。 ヒマワリを漢字変換すると向日葵と表記される。太陽の動きを追いかけるように首を振るとされているので…

歴史教科書

先日の朝日新聞神奈川版に横浜市での歴史教科書の採択が報告されていた。歴史教科書が話題になるのは、記述内容に異論が多い「新しい歴史教科書をつくる会」主導の教科書(自由社刊)をどう評価するかに関心があるからである。 横浜市の場合、教育委員会が任命…

難問に熟議を

7月2日の朝日新聞の「耕論」の紙面で北大の杉山教授が「コンセンサス会議」を、そして慶応大の曽根教授が「討論型世論調査」を提唱されていた。いずれも徹底討議を経た市民の声を政策に生かそうとするものである。国民レベルは一流なのに、政治レベルは二流…

梅干用に赤シソを買う

今日も夏空が広がっている。先日の平均気温は、6月としては国内観測史上初の39度台を記録したそうだ。原発論議ともども暑い夏は、これからが本番である。 昨日、大船で運よく赤シソを買うことが出来た。今日は10日ほど甕で塩漬けした梅を取りだし、赤シソを…

覚悟を

一昨日の朝日新聞に京都大学原子炉実験所の今中哲二先生が「汚染の中で生きる覚悟を」とショッキングな見出しで寄稿して居られた。素人が憶測で物を言うのではなく、専門の方がそれぞれの立場から忌憚のない意見をぶつけ合うことは大変有意義である。しかし…

結論急がず

数日前から猛暑が続く。まだ梅雨明けではないそうだが、今日も夏の日差しに加えて、夕方には派手な雷鳴が轟き夕立ちである。熱中症で死者が出ていることから、節電キャンペーンの反省が聞かれるようになった。節電せずとも、大丈夫との声も聞かれるが、素人…

真夏日

昨日今日はなんとも暑く、日差しは盛夏である。いつもならサーファーばかりなのだが、逗子海岸ではかなりの海水浴客が見られた。逗子海水浴場の海開きは関東地方のトップを切って6月24日に行われ、36軒の海の家が開店しているそうだ。四月末から腰越のリハ…

被災者の身を案じているか?

昨日の朝日新聞朝刊1面のトップ記事は、「電力の選択」なる特集であるが、書き出しは「私たちの国の首相は今、権力の座にしがみついている」である。よほど朝日新聞は菅首相が嫌いらしい。菅首相の退陣は電力の選択を良い方向に進め得るとの論陣を張っている…

解任署名運動

山下俊一長崎大学教授が「100mSV/年以下の被ばくではリスクは不明」との立場が「低線量の被ばくリスクを軽視している」としてNGOなどから非難されているそうだ。6月25日の朝日新聞の声欄には、山下教授を尊敬している学生の「悔しい『解任』の署名運動」な…

テレビ買い替え

月末には地元の共同アンテナのデジタル工事が行われるとのことで、こちらもブラウン管テレビをデジタル対応の液晶テレビに買い替えた。さすがに画面が明るい。3D対応だそうで立体映像を楽しめるメガネをサービスしてもらったが、肝心のテレビ番組は碌なもの…

線量測定は何のため

6月22日の朝日新聞夕刊に「線量 測っても不安」、「基準なく下せぬ評価」との見出しが目にとまった。記事の中身は「国がはっきりした安全基準を示していないからだ」とお上の判断を要求している。これは単なる窓口担当者の責任逃れの口実であろう。 避難地区…

三金会

昨日は、久しぶりのささやかな集まりがあった。第三金曜日に開催されていた集まりだが、名前だけが踏襲されている。今回は「生物多様性に関する近年の動き」と題して、生物多様性とは何か、COP10など様々な議論やら国家戦略やらを環境省に在籍していた後輩が…

梅の収穫

暫く雨が続いたが、今日は久しぶりの青空である。蚊に刺されながらも、庭の青梅が沢山採れたので、梅干しを作ることにした。梅酒は下戸の輩なれば宝の持ち腐れである。何年か前にテキスト片手に作った梅干は、家族のそこそこの評価を得る事が出来たので、今…

『「健康に問題なし」は問題』

東京大学の学内での放射線測定結果について、「健康に問題なし」と説明をつけた事が「けしからん」とクレームが付けられて削除されたそうだ。 新聞記事によると、測定値は毎時0.25マイクロシーベルト前後の値だそうだ。1年間の被ばく量に直すと0.25x365x24…

多元的見方

6月11日の朝日新聞「私の視点」欄で国際エコノミストである斉藤進氏が具体的な数字を挙げて、「原発がすべて停止・廃止されても問題ない」としている。ところが、6月17日の朝日新聞では、中部電力の社長は「原子力の重要性は変わらない」と述べているし、同…

政府も頭から腐る

6月14日の朝日新聞の経済気象台なるコラムで、執筆者は「管政権は不合格点がつけられているのに続投を支持する世論調査の結果が出たのは、誰がやっても同じだという通念によるものであろう」とした。他方で、富山和彦氏の「会社は頭から腐る」なる著書を引き…

小学英語

6月15日の朝日新聞の声欄に「小学英語は英語嫌いを増やす」との投書が掲載されていた。英語教育のできる教員がいないこと、テキストが文法中心で中学英語の先取りにしか過ぎないこと、が問題点として挙げられていた。素人が学習指導要領を見ながら取ってつけ…

母の一時帰宅

4月に倒れて以来、2か月余りの入院生活が続いたが、リハビリが順調に成果を挙げ、昨日は久しぶりに一時帰宅を許された。 退院に向けて、自宅での日常作業上での不都合はないかの点検が帰宅の主目的である。リハビリ病院から作業療法士やリハビリ訓練の担当者…

震災復興財源(2)

6月10日の朝日新聞の社説は「増税で被災地ささえよう」との見出しであった。復興に必要な財源を国債の追加発行を行い、その返済を増税で賄おうという考え方に賛意を示している。付記された「被災地を支援し、世代間で助け合う」という文言に反対する理由はな…

科学技術は負けない

ジャーナリストによる科学者へのバッシングが目につくなか、かなり前の朝日新聞であるが、前東大総長の小宮山宏氏へのインタビュー記事を読み直した。原発事故は科学技術の限界ではとの問いかけに、「困難に思えても問題そのものを明確につかめれば答えを出…

映画とコンサート

昨日は、久しぶりに映画館で映画を見て、夜はコンサートと盛り沢山な日曜日となった。 映画は岩波ホールでの「遥かなるふるさと 旅順・大連」で、映画作家である羽田澄子さんが生まれ育った故郷を訪ねた際のドキュメンタリー映画である。旅順・大連へは昨年…

背信の科学者たち

このタイトルで内橋克人が6月2日の東京新聞のコラムに書いていた。このコラムで引用されているニューヨークタイムズの記者の本には、ガリレオやニュートンが背信の科学者の例として挙げられている。要は、いかに科学が欺瞞に満ちたものかを内橋氏は強調した…