解任署名運動

山下俊一長崎大学教授が「100mSV/年以下の被ばくではリスクは不明」との立場が「低線量の被ばくリスクを軽視している」としてNGOなどから非難されているそうだ。6月25日の朝日新聞の声欄には、山下教授を尊敬している学生の「悔しい『解任』の署名運動」なる投書があった。
残念ながら山下教授の講演に接する機会がなく、インターネットでの情報からの推測であるが、NGOは「避難・疎開の促進と法定1ミリシーベルトの順守」を訴えているようだから、山下教授は彼らの神経を逆なでしたということであろう。
事件が起こると、悲観的な見方が大きく報道され、冷めた見方をする人に対するバッシングが起きやすい。被ばくリスクについては専門家の間で大いに議論を深めてもらいたいと思うが、意に沿わぬ輩を排除しようとする今回の解任署名運動はいただけない。
今日の一句「青嵐 問題ないが 気に障り」