食育の資格

就職対策としていろいろな資格を持つ人が増えているそうだ。私が暫く勤めていた女子大でも管理栄養士の受験資格が取れるようにカリキュラムやら教員やらの対応を工夫していた。食育基本法なる法律が出来てもう5年余りになるそうだが、「食育」なる言葉もかなり定着してきた。それに伴いさまざまな民間の資格が目につくようになった。「食育指導士」、「食育コミュニケーター」、「食育スペシャリスト」、「食育インストラクター」、「ジュニア食育マイスター」などの名前が挙がっていたが、まだほかにもあるのかもしれない。これらの肩書は、管理している団体に多額の授業料やら受験料を払って試験に合格しないと、たとえ栄養学を勉強してきた専門家であっても勝手に自称する事は許されない。
管理栄養士の卵に栄養学を講義してきたが、当然のことながら国家試験を受けていない私には管理栄養士の資格は無い。年金生活となった現在、コミュニティー・カレッジのような場を設けて一般の方への食育普及のボランティア活動をしようかと考えているが、上記に記したようなかっこいい肩書は勝手には使えない。しかし「無職」の肩書ではあまりにさびしい。
毎日が日曜日となった現在、コピーライター的なセンスを磨いて、斬新な肩書をいろいろ考えてみることにしよう。ボケ防止の為の頭の体操にはなりそうだ。