世界各地で豪雨禍

朝日川柳に「地球儀の下方に水が溜り過ぎ」なる句が載っていた。オーストラリアやブラジルでの豪雨災害を取り上げたものだが、ニュースをよく見ていると決して南半球だけのものではない。昨年末にはカリフォルニアでの洪水が、今年に入ってスリランカでもかなりの被害が出ているようだ。
豪州での洪水が大きく取り上げられるが、死者の数を見ればブラジルや、スリランカ等の発展途上国の方がはるかに多い。後者では自然災害に対する備えが出来ていないことから危険と隣り合わせの生活を送っている住人が多く、またかとニュースでの取り上げ方も小さくなる。他方、アメリカやオーストラリアでは、起きるはずの無い都市部での豪雨災害である事と主要産業へのダメージが大きい事から話題に取り上げられやすい。加えてマスコミの報道体制が完備されている事も報道紙面が大きく割かれる理由であろう。
地球温暖化を言わないまでも、発展途上国における災害予防は先進国が手助けできる余地はありそうにも思える。ペシャワール会の活動をもっと広く知らしめたい。