リスクの見極め

昨日は横浜で素晴らしいバラを堪能した。雨の日の翌日、新緑の輝く緑を背にした大輪のバラは花の女王と言えよう。
帰路に買った東京新聞に「福島の母子 心のケアを」との見出しで、「精神的に苦しんでいる子供をなんとか助けて欲しい」との記事があった。
「このまま福島で暮らしていけるのか不安におびえ」、「放射線を警戒してクーラーの無い教室で過ごし、外出を控えているせいで不登校になった」、「子供たちが死にたいと口にしている」といった現状に心療内科や精神科の医者を増やす必要があるとの都内の医師の訴えである。
しかし、心身のバランスを崩した患者の治療には医師が必要であるが、このような不安やストレスを与えない事の方が大事なのではないか。医者を増やす事もさることながら、患者を増やさない工夫も必要であろう。これでもかこれでもかといった不安をあおるような過剰な記事やら報道番組はもう少し抑えてもらいたいものである。原発事故のみならず病気や不況、天変地異などについて、脅かすような記事に接すれば、怯える人は増える。現実はそれほど切羽詰まった深刻さは無いように思うのだが、どの程度のリスクを伴うものなのかを見極められるような報道が望まれる。
今日の一句「青空に 大輪のバラ 五月かな」