脱原発か減原発か

朝日新聞7月30日の記事によると、菅首相のいう脱原発原発維持派に配慮したのが減原発だそうだ。言葉の遊びの域を出ないように思うが、脱原発であれ、減原発であれ、将来構想である点は同じである。方向が決まったが、どのように具体化していくのかは国民的議論にゆだねられている。課題が多く、痛みを伴う事態も想定されるわけだから当然であろう。しかし、朝日新聞の記者に言わせれば「政権としての最終判断を先送りした」としている。記者が形容詞として「不人気な」と言う言葉を菅首相にくっつけて、「世論が支持する脱原発を不人気な菅首相が掲げる皮肉な構図」と述べているが、なぜ菅首相では駄目なのか。27日の朝日新聞に渡辺勉・政治エディターは、「菅首相が掲げる政策はいいが、やり遂げる力が無い」と批判している。政策を評価するなら支援するべきだと思うが、古城恵子東大教授の指摘するように「菅首相の退陣後の展望が欠けている」状態で、菅首相の退陣を促すような批判に終始するのはいただけない。
今日の一句「炎熱に たたかれて湧く 積乱雲」