箱根の夏

一泊2日で孫を連れて箱根に出かけた。地球博物館、海賊船そしてロープウエイと子供中心のプランであったが、後半は家内に孫を託し、小生は湿性花園で夏の花を楽しむ。さすが箱根まで来るとまだ紫陽花が咲いており、日中も汗だくになる事はない。
政治の方は党利・党略が目に余るが、脱原発も単なる目標数字ばかりが話題になり、具体的な取り組みの議論が乏しい。8月2日の朝日新聞で「科学者は信頼できるか」とのインタビュー記事が出ていたが、記者の問いに「科学者が信頼できないなら、いったい誰を信用するのですか」と欧州連合首席顧問であるアン・グローバーさんが答えていた。「科学者は信用できるか?」との記者のバカげた問いは、政治家は信用できるか?医者は信用できるか?と同じ次元の議論である。日本の科学者のレベルは低いか否かならまだしも、質問をする記者のレベルの低さを表していると言える。
原子力村の住人か否かとのレッテル貼りがはやっているが、脱原発に進むにせよ既存の設備解体や核燃料処理に原子力工学の専門家は必要となる。イメージや感性での議論ではなく、中身を議論すべきであろう。
そういえばエネルギー政策に関する意見聴取の会の記事も、どのような意見が出たかではなく、「0%を支持する参加者が70%以上と多かった」との見出しを掲げていた。世論調査と混同した意味のない捉え方である。
政治家同様、マスコミやジャーナリストのレベルの低さも嘆かわしい限りである。
今日の一句「暑苦しい 燃え上がる赤 さるすべり