信じる意思

8月13日の朝日新聞の社説は「もっと熱に目を向けよう」とエネルギー政策を大きく取り上げていたが、地熱、熱電併給、省エネといった今までの話題の総括で新鮮味がなかった。ただ締めくくりのコメントが気になった。「省電力・省エネに向けた政策を総動員する、その明確な意思が、脱原発実現への足取りを確かなものにする」と述べている。国民総動員で戦えば勝つと太平洋戦争に突っ走った現実を無視した精神論に似た表現である。
川崎市民対象の討論型世論調査での発言として「(0%に)できると信じて未来を選択する姿勢が必要だ」との発言を紹介していたが、こんな人が逆に安全神話に騙されるのであろう。
同じ日の朝日新聞の「まなあさ(まなぶ@朝日新聞)」の欄で姜尚中氏が宗教と政治に関して「多事争論的に学ぶ」事を提唱していたが、脱原発への展望を開く上でも「多事争論的に学ぶ」事が大事であろう。
今日の一句「墓参り 促すかのよう サルスベリ