節電目標15%

企業や家庭の夏場の最大消費電力を一律15%削減する節電目標が掲げられている。企業は残業削減やら、クールビズの徹底、就業時間の変更などさまざまな取り組みを行っているようだが、どうも社員の節電意識の向上が図られた位で、実際の電力消費抑制は目標からはかなり低いようだ。
ダイキン工業の調査によると、個人の節電対策としては、「エアコンの設定温度を少し高めに設定する」事を挙げる人が最も多いそうだ。エアコンなどが無かった時代を経験している年配者は、扇風機や団扇で我慢しようと頑張る人も出てきそうだが、無理をすると熱中症になりかねない。加えて、エアコンを弱運転で稼働させると温度を下げるのに時間がかかり、消費電力量は多くなる。頻繁にON/OFFを小まめに繰り返すと、これまた起動時の電力消費が大きいので、逆効果となるそうだ。どうも節電へ向けての素人の工夫は、どこまで効果が期待できるのか、いささか怪しくなってきた。
今日の一句「節電に 期待膨らむ 青嵐(あおあらし)」