穀物価格の上昇

小麦やトウモロコシの価格が大きく上昇した事を受けて、パンやパスタの値上げとなるらしい。5月18日の朝日新聞の記事中で、丸紅経済研究所の美甘所長が「企業努力で」と述べているが、経済の専門家は企業努力で吸収できると判断しているのであろうか?「節電すれば原発はいらない」のと同じ発想であろう。
農林水産省は、2月に発表した2020年の「世界の食料需給見通し」で、中国など新興国の人口増や経済発展による消費の伸びで、穀物価格は3割前後上昇するとの予測を既に示している。今後、カロリーベースで40%にとどまる日本の食糧自給率のさらなる低下を招く可能性も高い。
問題は警鐘を鳴らすのみで、具体的な対策の提案が無い事である。日本はアメリカの同盟国だと媚を売ったとしても安心してはおれまい。アメリカでは高く売れるからと、食料用からバイオ燃料への転換に積極的だ。
原発問題に隠れて記事の扱いが小さいが、仕方が無いでは済まされない課題である。
今日の一句「青葉草 人にも欲しい 反芻胃」