賃貸マンションの怪

息子がマンションを借りることになり保証人となったが、契約書を見せてもらって改めて支払い項目の不自然さを感じた。先ず礼金、貸主に対して「貸してくれてありがとう」とお礼を強制するものであろう。落語に出てくる長屋の大家と店子の関係は、親子ほどの上下関係があるようだが、今の時代にはそぐわない。2年契約となっており、延長するなら更新料なるものが設定されている。2年たったら部屋をリフォームしてくれるならまだしも、何もせずに費用を取り立てるのはいかがなものか。そして退去時には敷金は償却され返却されない。即ち入居時、更新時、退去時に家主には家賃以外の収入が保証されているわけである。
永年の慣習とはいえ、これらは本来家賃に含ませられるべきであろう。