防潮堤の是非

東日本大震災の被災地での防潮堤建設の是非が自治体と住民との間で、必ずしも合意されていない事が表面化してきたそうだ。予算を使いたいお役所と公共事業をねらう土木建設業者にとっては、巨大な防潮堤を作ることに意味があろう。しかし風光明媚な漁村にあって無粋なコンクリートの壁など望む地元住民は多くない。
関東大地震で大変な津波被害のあった鎌倉あたりでは、近いうちに大地震が起きる可能性があると報じられているのに、地元では防潮堤建設など話題にもなっていない。考えてみれば日本は地震に限らず噴火や台風など、様々な自然災害と向き合って生活している。完全に安全を保証できる対策はありえないが、お金に群がる輩に翻弄されることなく、少しでもリスクを下げるための知恵を出していく必要があろう。
原発の是非も産業振興への有用性で判断されようとしており、日本の将来へ禍根を残すことになりそうだ。
今日の一句「冬満月 不気味に映える 夜の海」