恩赦

新しい天皇が即位されるのに合わせて恩赦が行われるそうだが、国家的慶事に際して、どうして罪を犯した人を救済するのか今一つ理解できない。何をしても許される三権を超えた権力者に統治されているのならいざ知らず、内閣が司法の判断をないがしろにしているように思えてならない。加えて恩赦という言葉には、「罪を軽くしてやるのだから有難く思え」といった権力者の思い上がりみたいな響きを感じる。内閣の長が恩を売る行為であれば、その見返りは何であろうかと勘繰りたくなる。きっと天皇ご自身も、内心は不快に感じているのではないだろうか。
10月の兼題は「いわし雲」だそうだ。いわし雲が出ると明日は雨だとよく言われる。今年は次々に襲来する雨台風のお陰で、いわし雲が広がる秋の空をのんびり見上げることも少なかった。
今日の一句「いわし雲 暮れゆく空は あかね色」
→ 澄みわたった空一面に、まだらに広がるいわし雲、思わず深呼吸したくなる。