高齢者の貧栄養

今日も良い天気が続く。暖かくなって新芽が伸び始めた草花には、燦々と降り注ぐ太陽もさることながら、むしろ雨になってほしいと思っているかもしれない。朝、久しぶりにホースで庭に水を撒く。
今朝の朝日新聞の一面にある鷲田清一さんとかいう人のコラム『折々のことば』は、「日本人は寡栄養に強く、過栄養に弱い」を掲げていた。肝臓の専門医の言葉だそうだが、一体どんな根拠で、こんないい加減なコメントをしているのであろうか。戦前の日本人の平均寿命は50歳にも届かなかったし、体格は貧弱であった。太平洋戦争では、日本兵は大半が戦わずして餓死したそうだが、「武士は食わねど高楊枝」とばかり、十分な食事を与えられなかったからである。
「日本人は寡栄養に強い」などというのは、毎日ごちそうを食べすぎている金満家の医者のセリフであろう。清貧に甘んじている年金生活者は、元気に体を動かし社会とのつながりを保ちたければ、しっかり食事を摂るべきである。こんな医者に踊らされている高齢者の貧栄養状態が気になる。
今日の一句「ブランコに 昔懐かし 思いはせ」