集団的自衛権

今年も後半に入った。腰痛に加えパソコンのトラブルといささか気のめいるトラブル続きだ。もっともノートパソコンに置き換わったおかげで、机が広くなった感じである。ノートパソコンはLEDバックライト付きで画面が明るいが、それだけ目が疲れる。
今日は地下鉄舞岡駅近くにある横浜市大木原生物学研究所でのエクステンション講座に参加した。舞岡駅で降りるのは初めてである。研究所の周りにはのどかな畑が広がり、生物学研究所にふさわしい環境だ。「21世紀における食糧生産の夢と現実」と題して、この研究所の元所長でもあった吉田重雄氏の講義である。今回は人類誕生から新大陸発見に至る新たな作物導入の歴史であった。次回はいよいよ地球人口の急増、自給率の低い日本など、マジかに迫る課題が論じられる。
食糧・農業問題などに比べれば、集団的自衛権などは後でゆっくり議論すればよいことだが、安倍首相の意向に沿って閣議決定された。今までは自衛隊は存在することに意義があった。即ち、自衛隊は軍隊であっても戦争の担い手との認識は薄く、結果として憲法9条との奇妙な共存が図られてきた。しかし、困ったことに、為政者は持ち駒を動かしたくなる誘惑に駆られるものである。鉄砲を持っていれば撃ちたくなるし、刀があれば試し切りしたくもなる。『平和を守る』といったところで、戦前回帰を夢見る安倍首相にしてみれば、力の誇示への誘惑には抗しがたかろう。
今日の一句「見た目ほど 怖くはないぞ トカゲかな」