大学生の勉強離れ

10日ほど留守にした庭は、雑草が我が物顔である。玄関へのアプローチを塞ぐように大きく伸びた枝を剪定用のヘッジトリマーで思い切りカットしたが、すっきりさせるにはまだまだ手間がかかりそうだ。葉影に隠れるようにユスラウメとグミが赤い実を沢山つけていた。甘酸っぱい昔懐かしい素朴な味わいである。
先日の日経新聞に「大学生の勉強離れ鮮明」なる見出しで、週6時間以上勉強する学生は3割を切っているとの報告があった。なんとも日本の将来に暗雲となるような深刻な事態だと思う。しかし、あまり話題にされていない所を見ると、かって知識人を追放した中国における文化大革命カンボジアポルポト政権のように、若い人が勉強して下手に知恵がつくと困るとの今の為政者の考えが反映されているのかもしれない。あるいは、どうせ社会に出たら苦労するのだから、親にすねがある間は遊ばしてやろうとの親心かもしれない。こんな大学生は従順で洗脳しやすく文句を言わないであろうが、彼らには資源に乏しい日本を背負って発展させる気概も知恵も無い。学生が勉強しなくなったのは、日本没落へのイエローカードと見るべきであろう。
今日の一句「垣間見る、初夏の実りに 汗を拭き」