同訓異字

文化庁が異字同訓使い分け手引きを42年ぶりに見直した事が報告されていた。読みが同じで、似たような意味を持つ異なる漢字の使い分けに迷う事が多い。パソコンで作文する際には、気付かないで誤った使い方をしてしまっている場合も多かろう。
文化庁の報告書に「雪が解ける」と「雪が溶ける」が例示されているのが目にとまった。「とける」には「解ける」と「溶ける」以外に「融ける」という表現もある。融雪という表現があるから「雪が融ける」と表現しても良さそうだが、文化庁の報告書では触れていない。因みに広辞苑で「ゆきどけ」を検索すると「雪解け」「雪融け」の両方が示されている。
文化庁の手引きは参考にするも、様々な場面やニュアンスで書き手の気持ちにあった漢字が自由に使われても良いと思う。さらに言えば、異論は有ろうが、表現を豊かにするためには当て字も許されよう。
今日の一句「うららかな 日射し浴びたる 猫柳」