テロとは

昨日、ランドマークタワーの会議室で世界一周旅行について30人近い人たちに話題提供を行ったが、この講演の準備に追われて(というより心落ち着かず)ブログがご無沙汰となった。
もう12月である。アベノミクスとやらで景気は上向きだそうだが、庶民の生活はどうであろうか。
自民党の石破幹事長がデモはテロと同じだと発言しているが、テロとは何を意味するのであろうか?インターネットを検索すると「何らかの政治的な目的を達成するために、不法な暴力や脅迫を用いることを言う」とある。国会周辺のデモを不法な暴力や脅迫だと石破氏は見なしているのであろう。
それにしても9.11以来テロという言葉がマスコミやジャーナリストに安易に使われている。テロリストも立場が異なると英雄ともなる。例えば伊藤博文を暗殺した安重根は、日本から見ればテロリストの定義に当てはまりそうだが、韓国では抗日義士として英雄扱いだ。第2次世界大戦においてドイツ軍に抗して戦ったレジスタンスは、ナチスから見ればテロ活動ということになろう。テロリストとしてアメリカ軍により殺害されたビン・ラーディン氏も、将来どのように評価されるであろうか?
都合の悪い相手にテロリストのレッテルを安易に張ると物事の本質がぼやけて、一方的な断罪に流れてしまいそうだ。テロという言葉を使う前に、テロとは何かをもう少し議論して見る必要があろう。
今日の一句「ツワブキも 冷え込む朝に 縮みおり」