井上ひさし展

地球の反対側に2週間もいて、飛行機を乗り継いで一気に帰国したせいか、4日目の今日も時差ぼけである。夕方から無性に眠くなり溜った仕事が手につかない。
母が神奈川文学館での井上ひさし展に興味を示していたので、気分転換に母と「港の見える公園」に出かけることにした。井上ひさし氏の小説は軽い読み物として今まで数冊は読んでいるが、彼の厳しい生い立ちと文章表現を豊かなものにした彼の読書量、そして小説の背景に対する真摯な調査と深い考察に、改めて感銘を受けた。怒りや哀しみとは異なり、笑いは人間のみが作り出せるものであり、人生を豊かにさせるものだとの彼の洞察は納得できる。
近くのイギリス館前のバラは終盤とは言え、まだ結構きれいに咲き誇っていた。
今日の一句「枯れてなお 凛々しき気品 薔薇の園」