日本の看護・介護

先日の国家ビジョン研究会のシンポジウムでは、看護師の川嶋みどりさんの話が印象に残った。昔は看護婦といえば医者の補助役としてしか見られていなかったが、現在では療養上患者の世話役として重要な役割を果たしている。時に医師以上に適切な医療行為を担う場合もある。
患者の自然治癒力を高める上で、看護・介護が奏功する場合が多いが、問題は薬の投与や医師の医療行為しか診療報酬に算定されない点である。過剰な検査や薬漬けにより医師が儲かる仕組みといえる。十分人生を過ごしてきたシニア世代にとっては、この期に及んで医師による延命治療を受けるよりも看護師や介護師の世話になり心身ともに気持ち良く過ごす事のできる環境が与えられる事が望ましい。医師ではなく看護師や介護師の役割をもっと評価する必要があろう。
日野原重明氏は尊厳死について触れ、尊厳死宣言書なるものの紹介があった。今後検討に値する情報である。
今日の一句「昼寝覚め メールを開く 日課かな」