アメリカ大自然紀行

無事アメリカ西海岸のツアーから日本に戻ってきた。本来なら40度前後の灼熱の旅となるはずが、運よく(?) 雨雲のお陰で涼しく、乾燥しており過ごしやすかった。おまけに同行された方々の日頃の行いの良いせいか、セドナで傘を使った以外は全ての観光を予定通り廻る事が出来た。
モニュメントバレーなど西部劇でおなじみの世界だが、白人に追われたアメリカ先住民の地である。荒涼としたブッシュの広がる不毛の地が、観光地として脚光を浴びているのは皮肉なことのように思える。かなり詳細にメモを取ったので、写真を整理し旅行記にまとめたい。
帰りのデルタ航空、整備が悪く座席のイヤホン挿入口が詰まっており、画面を操作するボタンも感度が悪い。12時間近い直行便ではあったが、お陰で映画は諦め、機内の「日経新聞」を丹念に読む事が出来た。一面に「中高年と奪い合うイス」と題して、65歳までの雇用延長と新規雇用抑制とのジレンマが取り上げられていた。政府が公務員の新卒採用を大幅に減らした事から、企業も若者へのしわ寄せで事足れりとする風潮が広がっている。しかし、やはり企業の将来は優秀な若者に託すしかない。今まで通りの事で良ければ、ベテラン社員の雇用延長で良いかもしれないが、これでは企業の発展は望めない。今までの人事制度を抜本的に見直してみる必要があろう。
55歳での役職定年制、30代〜40代への権限の譲渡、55歳〜70歳のシニア世代には新たな挑戦の場の提供と、中高年と若者が椅子の奪い合いとならぬ工夫がなされるべきであろう。日本企業のトップは老害が目立つ。トップが若返ると新しい視点を持った若々しい企業に生まれ変わるはずだ。低迷する日本経済の再生にとっても必須の事のように思える。
今日の一句「昼寝とは 言わず朝寝と いい訳し」