領土原理主義

昨夜は台風4号のお陰で一晩中雨戸がガタガタと喧しかったが、植木鉢がひっくり返った位で特に被害はなかったようだ。
先日の朝日新聞の「私の視点」なるコラムに猪間明俊さんという方が尖閣諸島問題に関連して「平安なしに資源は得られぬ」との意見を述べておられた。互いに領有権を主張して軍事的なにらみ合いを続けるのは、豊かな海の資源を無駄にする行為であり、日中双方にとって益するものは何もない。猪間さんの指摘するように、領土原理主義を捨てて共存の道を探るべきであろう。
石原慎太郎東京都知事の買取宣言でにわかに脚光を浴びている尖閣諸島だが、彼の主張は周辺海域の資源を口にするも要は中国への領有権の主張にすぎない。日中間の不穏な空気を煽ればこの地域での資源開発への投資は遠のく。
猪間さんの主張は、日ロ間の北方四島の問題解決のヒントともなろう。
今日の一句「台風の 雷に劣らぬ やかましさ」