放射性物質の検査基準

学校給食に用いる食材に対して、国より厳しい放射性物質の検査基準を設定したり、基準以下でも検出されれば給食に出すのを差し控えている自治体が多々あるそうだ。自治体担当者も流通している食品は安全だと認識しているようだが、一部の保護者からの要望が出ると給食のメニューから削除もしくは別の物に代替している。安全なものを提供するというより、保護者の顔色を窺いながらの責任逃れのお役所仕事である。
医療現場では検査時に放射性物質が過剰に投与されたとして、放射線技師が書類送検されている。医師でないものが投与量を勝手に決めたとの医師法違反容疑である。しかし過剰被ばくにならぬよう適切な投与量を決めるだけの知識を医師が果たして持っているのだろうか。医師法は医師を擁護するためだけにあるのではない。放射線技師に丸投げしている医師は自らの権限に見合った責任を自覚すべきであろう。現状では被ばくの懸念は学校給食より病院の方が大である。
今日の一句「遠雷に 小心者は 声ひそめ」