国吉康雄展

五月晴れには今一歩というところか、曇天の日が多いが今日は久しぶりに昼ごろから青空が広がった。思い立って母を誘い横須賀美術館に出向いた。広々した芝生の向こうに様々な船が行き交う東京湾を眺めつつゆっくりとランチタイムを過ごす事が出来た。
美術館の企画展では「アメリカ美術を変えた日本人、国吉康雄展」が開催されていた。1920年代にニューヨークでデビューを果たした人だそうだ。苦学の末に絵の才能を開花させた人故、大胆な筆致の油絵はかなり個性的で芯の強い人のようだ。彼の絵は画廊や広々した美術館では楽しめるが、身近に飾り心を和ませる絵とは程遠い。自分の心情を吐露する絵は描き手にとって満足できる絵であってもこちらの気分と合わない事もある。
今日の一句「野遊びは 子らが駆けるを 眺めつつ」