沖縄の戦後

先日の朝日新聞に慶応大学の小熊英二教授が「既得権にあぐらかく米軍」なるショッキングな見出しで投稿されていた。
この記事に引用された沖縄の米軍基地に関するデータによると、在欧米軍は冷戦終結後3分の1に、在韓米軍は4分の3に減ったが、在日米軍の減少はない。米国における在外米軍の歳出削減が実現すれば在韓米軍はかっての3分の1以下になる一方で、「思いやり予算」の恩恵のもとにある在日米軍は既得権を維持する。結果として世界の在外米軍の半分が日本に駐留する(その内の75%沖縄)ことになるそうだ。
こんな事態になっているのは、米軍が既得権にあぐらをかいているせいなのか、日本政府がアメリカに胡麻をすっているからなのか、はたまた問題点を見て見ぬふりをする日本人の国民性の故なのかは定かではない。しかしデータを見る限り、沖縄の現状はあまりにひどいと言える。
普天間は「国外へ、最悪県外へ」と鳩山元首相が初志貫徹すれば、民主党の評価はもっと高かったであろう。