金沢文庫・八景の歴史と観光を学ぶ

今日のかながわコミュニティー・カレッジでの講習は、称名寺の隣にある県立金沢文庫で行われた。午前中、学芸員の方から金沢地区の今と昔の地図を重ね合わせつつ、かっては大きく入り組んだ平潟湾(まさに名実ともに瀬戸内海)の鎌倉の勝手口としての意義、江戸時代からの観光地としての金沢八景について話を聞く。特別展「仏像の見かた」を見学し、称名寺の予備知識を得たうえで、午後は実際に金堂の中に入れてもらい弥勒菩薩立像を特別な計らいで参拝させてもらった。境内は銀杏が色づき、鴨が泳ぐ庭園の池に映えて美しく、浄土庭園を実感させられる。旧道を歩き永島家が行った新田開発、金沢区の花となっているボタンで有名な龍華寺(永島家の墓がある)、明治憲法の草案が作られた伊藤博文の別荘、そして最後は瀬戸橋(平潟湾と内海とのくびきのところに作られた、当時のベイブリッジ)を渡り、琵琶島神社のところから広重の金沢八景を想像しつつ平潟湾を一望して今日のスケジュールを終えた。
最近は八景島シーパラダイスの方が有名だが、金沢、六浦地区が大きな歴史的な役割を果たしてきた場所である事がよくわかった。