恩師の死

昨日は逗子文化プラザホールでのスロヴァキア国立オペラのコンサート「カルメン」を鑑賞する機会があった。地方の500人程度収容の小さな文化ホールに、欧州からのオペラ歌手を招いての公演である。ホールの奥まで響き渡る彼・彼女らの歌唱力には圧倒されたが、草の根的な文化交流としても意義深いものと言える。
この日、福岡では大学時代の恩師の告別式が執り行われていた。急なことで参列できなかったが、92歳での安らかな旅立ちであったそうだ。母校のキャンパスは福岡の東から西へ移転中で、私の学生時代に過ごした研究室もまもなく無くなる予定である。恩師の逝去は私の人生の一つの節目だとも思える。
今日の一句「恩師の死 重なりて思う 利休の忌」