バラ図譜

昨日は傘をもって横浜に出かけたが、雨が降ったのは家を出る時だけで傘を差すことは無かった。今日もどんよりした梅雨の走りのような天気である。
そごう美術館でのルドゥーテの「バラ図譜」展を見てきた。さまざまな色合いと形状を持つバラはもっとも人々を魅了する花であり、宮廷画家がボタニカルアートの素材として、バラを取り上げているのもむべなるかなである。様々な工夫を凝らした技法の一端を学ぶことはできたが、バラの美しさを堪能できるのはやはり香り豊かな本物のバラに如くはない。
その後、桜木町まで足を延ばしてサブウエイギャラリーでの横浜風景画展も覗いてきた。イギリス館のバラ園を描いている作品があったが、上手に描けた絵を眺めるだけではうまくならない。先日出かけた横須賀ヴェルニー公園でのバラのスケッチを仕上げねばと反省しきりである。
春から夏へバラの季節であるが、ふと桜の木を見上げると小粒の赤い実をつけていた。巨木なれど食べられるほどには大きな実とならず、あわれとも思える葉桜である。
今日の一句「葉桜に 赤き小粒の 桜ん坊」