七草粥

俳句会の1月の兼題は「七草粥」だそうだ。七草とはセリ、ナズナ、ゴ(オ)ギョウ、ハコベラホトケノザスズナスズシロであるが、早春に芽吹くことから七草を食すことで邪気を払い、無病息災を願っての風習となったそうだ。七草を探し求めての里山歩きも、冬の健康増進の一助となろう。もっとも1月上旬では若菜摘みには早すぎる。温室栽培の七草を買ってきて、気分だけでも春を感じようとするのはいささか無理があるようにも思う。旧暦の1月7日は新暦の2月3日だそうだから、古来の慣習は旧暦を基に日取りを設定すべきであろう。そうすれば日本人の自然への感性を研ぎ澄ます一助になるかもしれない。もっとも現代ではお正月のご馳走にもたれた胃袋を休める意味もあろうか。
今日の一句「七草を 探しあぐねる 冬枯れの野」