国会議員の育休

先日の報道によると、自民党の宮崎謙介衆院議員が育児休暇を取る意向だそうだ。「育休を取ることで地に足の着いた政策を出せるようになる」と語っているそうだが、選挙で選ばれた議員本来の職責を果たせなくなることについてはどのように考えているのであろうか。
育児休暇制度を実現させるためには、企業では当然のことながら仕事に支障の出ないように仕事の分担やら人事上のやり繰りを行う訳だが、日本の国会議員の場合そのような対応は考えられていない。
多数を占める自民党にあっては、この議員は国会に出てこなくてもかまわないということであろうか。あるいは国会議員の数がそもそも多すぎるということなのかもしれない。いずれにせよ、この議員はいてもいなくてもどうでもいい議員だというに等しい。
100歩譲って育児休暇制度を広く普及させるための率先垂範だというなら、育児休暇中の議員としての職責を果たせるための代理議員制度や国会での採決に際しての代理投票、あるいは休暇中は選挙の際に次席で落選した立候補者に国会議員の地位を一時的に譲るなど何らかの対応策を検討し提案すべきであろう。
今日の一句「かじかむ手 思わずかざす ポインセチア