平和確立の暁を見よ

神保町でもらった「本の街」なる小冊子に「嗚呼・仁尽」なるタイトルのコラムで、若くして戦死した兵士の戦地からの手紙の一節「嗚呼、大東亜永遠の平和確立の暁を見よ快なる哉」が紹介されていた。『積極的平和主義』なるスローガンを掲げ、遮二無二安保法案成立に突き進む安倍首相の心中もこんな所であろうか。
北朝鮮が中国の庇護の下、軍事独裁国家として生きながらえてきたように、アメリカに従属することで軍拡へと舵を切ろうとしている。だが中国に冷たくあしらわれている金正恩同様、安倍首相の思惑通りにはいくまい。アメリカも中国同様、自国の実利のためのしたたかさを持っている。アメリカの仕掛けた戦争に自衛隊を差し出すことで、日本が得るものはほとんどないであろう。
今日の一句「梨剝きつ 怒号報じる テレビ見る」