介護報酬引下げ

介護報酬が引き下げられることに対して、今日の朝日新聞のオピニオン欄に世田谷区介護サービスネットワーク代表の辻本きく夫氏が反対意見を述べていた。「介護事業者の収支差立(=利益率)が高いからと言ってもそれは平均の話で、小規模事業所では経済的余裕のない事業所が大半である」というのが反対の根拠として挙げている。しかし、もしそうなら一部大手の介護事業者は、平均値を超える莫大な利益を得ていることを意味している。
介護事業はボランティア事業ではないから赤字経営の事業所は黒字化させない限り事業の継続は無理である。弱小事業所の実態を理由に介護報酬引き下げ反対をいうのは筋違いであろう。
他方介護職員の賃金引き上げについては、制度の大幅な見直しがないと難しいと悲観的な見通しを述べている。介護事業者の収支差立が平均とは言え非常に高いということは、介護事業者は介護職員を安く使って大きな収益を得ているということではないか?
介護事業者が収益を介護職員に還元するようにすれば、人材不足もすぐに解消するように思えるが、、、
今月の俳句会の兼題は「萌、下萌、草萌」である。寒波の報を聞く2月ではあるが、よく見れば庭の梅も蕾を膨らませ、冬枯れの中にも春の訪れを予感させる。
今日の一句「下萌えの 息吹秘めたる 枯野かな」