海自の隠ぺい体質

まずまずの天気なので、家で過ごすよりはと逗子の図書館まで出向く。この図書館は受験生に占拠されないようにとの配慮から社会人専用のデスクが用意されている。お陰でゆっくり読書が出来る。青木玉の「こぼれ種」を読み始めた。大分前に神保町の古本屋で見つけた本で、著者は幸田文の娘、即ち幸田露伴の孫にあたる人である。文章もさることながら身近な植物への憧憬が深く、野辺の草木を探勝する良きガイド本でもある。
海上自衛隊員の自殺がいじめによるものであったとの判決が先日の新聞で報道されていた。いずれの国にあっても、集団の中ではこのようないじめは別に珍しい話ではない。むしろ問題は事件を隠ぺいさせようとする海上自衛隊の体質で、上官は内部告発者を懲戒処分にするらしい。諌める行為は不要とされ、問題があっても見て見ぬふりをしているような組織のトップは、権限を振りかざすのみで、いざという時には責任逃れに汲々としている事であろう。こんな組織に日本の防衛は託せない。
今日の一句「図書館で 読みふけりたる 春の昼」