葛餅

東京水産大での研究会に出席した帰り、川崎大師に立ち寄ってみた。1月も下旬、しかも平日の夕方であるが、まだ正月の名残かそこそこの参拝者がおり、棒状の飴をトントコ切るリズミカルな音が響く門前の仲見世では縁起物のダルマが店いっぱいに並べられていた。
ここは葛餅の発祥の地だそうだ。最近市販されている葛粉は、葛の根から取られたデンプンではなく芋デンプンが多く用いられている。仲見世通りでは「久寿餅」の看板が目に付いた。縁起の良い表現にしたのであろうが、これなら葛を原料にしていなくても表示違反とはならないのであろうか?あまり細かく詮索すると味気ない世界になりそうだ。
今日の一句「蝋梅香 忘れた頃の 初詣」