「敬老の日」は「恵老の日」

昨日の敬老の日、花屋で寄せ植えの鉢を買い、近くの寿司屋で息子ともども母のために敬老会を催した。90歳でなお元気であり、敬老会などと仰々しい会は嫌がるので、孫やひ孫の集まる昼食会との名目にしておいた。しかし、本人いわく「敬老の日」ではなく「恵老の日」だとして、この年になっても恵まれている事の謝辞を頂く事となった。
新聞やテレビ番組には、敬老の日に関連したニュースは見当たらない。少子高齢化した現在、4人に1人が高齢者とあってみれば、もはや高齢者を祝う特別な日を設けるのは意味がなくなってきたのかもしれない。因みに、敬老の日なる祝日を定めているのは日本だけだそうだ。
平均寿命が男性79歳、女性86歳となった現在、敬老の日に対象となる高齢者は何歳以上とすべきであろうか。法律によると祝う対象は「多年にわたり社会に尽くしてきた老人を祝う」とある。
となると暦年齢の点からも、法律の条文からも、前期高齢者とされる私でない事は確かである。
恵老を目指してまだまだ日々精進を重ねるべき事を思い知らされた一日であった。
今日の一句「秋涼に 恵老の日の さわやかさ」