青春真っ盛り

昨日の異業種交流会、参加者の平均年齢は70歳前後であるが、政局談義から日本の将来展望といったテーマに喧々諤々の議論が展開され年を感じさせない。参加者の一人がいみじくも述べたように、同窓会などでは病気やら介護、年金不安といった話題が中心となりやすいが、この会には意気盛んな青春時代の片鱗がまだ残っている。「70歳の人は70年先まで見通せる経験を積んでいる」といった人がいたが、難題を抱えた日本の将来へシニア世代はもっと大いに発言すべきであろう。
今日の朝日新聞の社説では東電の原発再稼働にたいする住民投票条例案が都議会で否決された事を取り上げていた。「間接民主主義を補完する手段として重要だ」と住民投票に賛成の立場を表明しているが、世論調査同様、「住民が必ずしも合理的判断をするとは限らない」とし、「討論型世論調査の手法」に言及している。観念的で一方的な主張に成りがちだった朝日新聞の社説も、僭越ながらかなり大人の議論をするようになったように思う。
賛成か反対かを拙速に結論づける前に、何故賛成なのか何故反対なのかを議論し深く考える場を新聞が提供することは「民主主義の意思決定」に多いに資するであろう。
今日の一句「雷鳴に 負けぬ談論風発 老人会」