高齢者とは

現在前期高齢者の烙印を押されている。65歳になった折、突然近くの民生委員が訪ねてきて、何事かと思ったら、シルバー手帳なるものを届けてくれた。私も老人の域に達したのかと思い知らされたが、実際には自らが老人だという自覚は全くない。
政府の有識者検討会が高齢者の定義を見直しているそうだ。私の場合、今も退職前の仕事を続けようと思えば多分何ら支障なくこなせるであろう。しかし、高齢者は様々である。暦年齢でその人の元気度を区分する訳にはいかない。また、まだ働けるからと言って、仕事を続けると若者の職場を奪う事になるかもしれない。実際、日本の企業では社長にしがみつく老害が目立つし、子会社や各種法人のトップには天下りで効率の悪い輩が居座っている。
単に高齢者の線引きを議論するだけではなく、役職定年制度などによる若者への権限移譲と高齢者の役割を見直す必要があろう。少子高齢化も工夫次第ではよりよい社会を維持できるはずである。
今日の一句「ままならぬ 就活続きて 春淡く」