やらせ

原発の討論集会やらシンポジウムへの参加を促す会社側の行為を「やらせ」と称して非難するマスコミの報道に違和感を覚える。多くの市民活動などで、このような集会に多くの人の参加を呼びかけることは珍しい事ではない。討論集会やシンポジウムは賛成か反対かの決起集会ではない。今回の会社側の行為は参加の呼びかけであり、賛否の意思表明を強制するものではない。
賛成であれ、反対であれできるだけ多くの人が参加し熟議を積み重ねれば、我々は適切な判断を下せるであろう。参加を広く呼びかけることは決して悪い事ではない。日ごろ、マスコミの情宣活動に踊らされがちな小生のごとき小市民とっては、様々な意見に接する機会は大変有用である。
カリフォルニア大学の下条信輔教授は、会社のやらせ行為への批判に対して「当事者の自発性を軽視しすぎている」と述べている。「やらせ」は「よびかけ」であり、それに反応する国民は、必ずしも相手の顔色を伺って行動しているわけではない。
今日の一句「むくむくと 入道雲のごと わきあがれ」