英盗聴事件

イギリスでのマスコミによる盗聴事件は、単に違法な手段での情報収集に留まらず、マスコミの権力との癒着が問題視されている。翻って日本のマスコミはどうか。原発の安全性を信じ込まされてきたと被害者づらして報じているマスコミも、当時はお先棒を担いでいたのではなかったか。公正中立を標榜していても、所詮ビジネスの世界である。マスコミが取り上げる話題には、何らかの思惑が働くものと考える方がよかろう。
この記事を読んでいて、昔、バナナやココアが健康に良いとテレビで報道されるや、翌日には瞬く間に売り切れて店頭から品物が姿を消した事件を思い出した。マスメディアによるあやしげな情報に踊らされる我々一般市民のあわれな実態を反映したものである。この「フードファディズムfood faddism」に対して警鐘を鳴らしている高橋久仁子先生は情報の真偽を読み解く能力「メディアリテラシーmedia literacy」の大切さを指摘している。
盗聴事件から少し方向がそれたが、マスコミの持つ力の大きさを改めて感じさせられる。
今日の一句「向日葵は アンテナの様に 咲きにけり」