庭の木々

庭の草木が露に濡れて、日々緑を濃くしている。2階の窓を開けると、東側に植えた桜の木が緑の屏風のように枝を横に広げている。隣家に枝を延ばさぬように、枝切りしてきたせいである。引越してきた際に団地の自治会から若枝をもらって植えて以来、30年以上も経つこの桜の木は、中心の幹が既に2階の屋根を超えている。今年の春は、海外にいたせいで見そびれたが、来春も緑の屏風がピンクに変わることであろう。隣の梅の木も、一生懸命枝を四方に突き出している。今の所梅酒も梅干しも作る予定はないが、青梅はそろそろ収穫の時期である。グミとユスラウメは、赤いきれいな実を沢山つけている。美味しそうなので何粒か口にしたが、グミはほんのり甘さがあり、ユスラウメは酸味がある。家族はだれも口にしたがらないが、素朴な味は好きである。今年植えたブルーベリーも、実を沢山つけていた。温州ミカンや八朔の白い花は既に咲き終わったが、あまり実をつけていない。肥料をやっていないので元気がなさそうだ。梅雨の合間にもう少し庭仕事に時間を割かねばなるまい。
今日の一句「青嵐を 伸びる若枝 受け流し」