原子力は両刃の剣

船では朝6時からの太極拳、6時半からのラジオ体操と極めて健康な生活を送っていたのだが、我が家に戻ると7時半ごろまで布団の中である。そろそろねじを巻き直さないとだらけそうだ。
地震津波の災害もさることながら、福島原発のトラブルがいつどのように収拾されうるのか全く予断を許さない状況にあることが気になる。原子力はダイナマイト同様、人類にとって両刃の剣である。今回の事故は我々が原子力を使う上で、まだリスクが大きすぎる事を露呈した。十分な安全性を担保できないなら、必要なエネルギーを原発にたよる訳にはいかない。原子力発電に携わる専門家は、その安全性に関して「想定外」という言葉を言い訳のように使うべきではない。想定できないということは「まだ未熟である」ということである。
他方、ピースボートに乗船した広島の被爆者が非核特使として各地で反核のアッピールを行ってきたが、原爆と原発を同一視した反対運動にはいささか抵抗を感じた。
原発反対論者が唱えるように単純に「風力や太陽光(熱)に頼ればよい」とも思えないが、いずれにせよ必要なエネルギーを生み出す手段についてはまだまだ課題が多く、原子力自然エネルギーの利用に関する広範な研究開発のさらなる進展が求められている。