雇用創出

不況が続き、雇用創出が急務だと言う。法人税減税は若者に就職の機会を与えよとのメッセージが込められているそうだが、内定率が6割を切る現状は、果たして景気低迷だけが理由だろうか? 
欧米に比べて、日本における一人一人の労働生産性はかなり低いという話を聞いたことがある。日本人は勤勉なはずなのに、どうしてだろうかと訝ったが、資本主義国家でありながら、社会主義的な皆で支え合う労働慣行があったということらしい。
最近は欧米流の成果主義を導入することで、労働生産性が上がった事と引き換えに失業率も上昇してきたということであろう。欧州の失業率は10数パーセントと日本よりもかなり高い。言い換えれば景気が良くなれば就職率が上がると言う訳ではなさそうである。法人税減税は、雇用促進と直接結びつかないし、今後とも就職率は低迷し続ける可能性がある。
ならば若者は己を磨き、チャンスを求めて世界に雄飛してほしいものである。