ダイオキシン

今日の新聞、神奈川版に「ダイオキシン基準超え検出」との見出しで、葉山町のごみ処理場排水中のダイオキシン量が基準値を1割超えたので、ゴミ焼却を中止しているとの報道があった。一体どのくらいのダイオキシンが検出されたのかと見れば、基準値10ピコグラム(pg)/ℓが11pg/ℓだったとのこと。ピコグラムは1兆分の1グラム(0.000000000001g)だから0.000000000011g/ℓの濃度が検出されたということである。
こんな微量の基準が設定されているのは、もちろんダイオキシンの毒性が高いことによるのであるが、設定されている基準は「生涯摂取し続けても健康に全く影響がないと判断される1日あたりの摂取量」に、100倍の安全率をかけている。即ち、11pgではなく1000pgであっても、問題ないはずの量である。とはいえ乳幼児や病人なども含めすべての人にとって安全でなければならないから、リスクを考えれば100倍の安全率をかけて基準を設定するのは妥当であろう。しかし、基準を1割超えたからと言ってゴミ焼却を中止する必要があるのだろうか?
家庭での落ち葉焚きが禁止されているのも、私の理解を超えているのだが、、