生物多様性の視点

朝日新聞のオピニオン欄に福岡伸一氏が生物多様性に関連して面白い意見を述べていた。
人類の経済活動の結果としての生物多様性の議論とは異なる「生物の動的な関係性」に注目した彼の視点からは、「進化の過程の最後の一瞬になってやってきた新参者たる人類は、急速に専有を目指したことそれゆえに急速に滅ぶ」との警告が導かれる。彼のあこがれるドリトル先生と動物たちとの関係性が他生物種と人類との共存のあり方にヒントを与えてくれるのかもしれない。
昔、彼がまだ京都大学にいた頃一度会ったことがあるが、これほどまでの文筆家になるとは思わなかった。彼に習ってドリトル先生の本をもう一度読み直すことにしよう。