思いがけない贈り物

退職後連絡が途絶えていた知人から思いがけず、コーヒー・マシーンが送られてきた。彼女は以前勤めていた会社の研究所長をしていたのだが、今回ローザンヌアルツハイマー治療薬を開発する新会社のCEOに就任したそうだ。彼女と初めて東京で会ったのは、アメリカのがん研究所からスイスの研究所に転職してきた20年あまり前だが、当時からすごいバイタリティーの持ち主であった。入社後、10数年で若くして研究所長に抜擢されたが、その後の本社での昇進ポストは、彼女の研究開発意欲を満たさなかったようで突然連絡がつかなくなっていた。恵まれた地位に安住することなく、常に新たな領域に挑戦する姿勢には脱帽するのみだが、彼女の成功を祈りたい。