のだめカンタービレの音楽会

先日のオンデイーヌ室内管弦楽団定期演奏会で指揮をされた茂木大輔氏の著書「のだめカンタービレの音楽会」(講談社)を読んだ。コンサートを準備するまでの裏方の大変な準備作業や指揮者が単に楽譜を追ってタクトを振っているだけではない事がよくわかる。加えて各楽器の演奏者が忠実に楽譜通りに演奏すれば、指揮者はいらないのではとの素朴な質問にも見事に答えを与えてくれた。
マンガ「のだめカンタービレ」への茂木氏の入れ込みは尋常ではないようだ。このマンガがいかに楽器やさまざまな演奏場面での細かい表現を正確に書き表していることかと茂木氏は絶賛しているが、まだ肝心のマンガを読んでいないのでこの点については後日感想を述べたい。近寄りがたい厳粛さを持っていたクラシック音楽を気楽に楽しめる身近な存在にしてくれた点では、この漫画と茂木大輔氏の功績は大きいと言えよう。