ヤブガラシ

梅雨のさなか、我が家の手入れを怠った庭では、ヤブガラシが花をつけていた。貧乏蔓の異名があるそうだが、貧相な庭でもそれなりにアクセントになる。花は小粒だが蜜が多く虫たちが寄ってくるとか、見てくれはさえなくとも庶民的な存在で、花を見ていると愛着が湧く。花が終わるまではしばらく引っこ抜くのを我慢してあげよう。
切り取ってコップに活けてみたが、園芸店の花とは異なる風情がある。身近な雑草との共存も、我が家では可能であることを証明してくれたようだ。
ヤブガラシで一句と思ったが、ヤブガラシは秋の季語だそうだ。素人の凡作は、頭の体操だから、こんなルールは大目に見てもらうことにしよう。
今日の一句「蔓のばす 貧乏蔓に 蜜の花」