春深し

桜が満開だというのに、お天気が今一つである。今日、予定されていたお花見会も中止の連絡を受けた。花粉症に端を発した咳が、もう2週間も続いているので、家でおとなしくしていなさいという神様のご配慮かもしれない。
4月の俳句会の兼題は「春深し」または「春たけなわ」だそうだ。春まっただ中をどう表現するかということが今月の俳句会の課題ということになる。ソメイヨシノが満開となっているので、将に今のことである。手元の俳句歳時記をみると、この季語には春に対する倦怠感も含まれているとの指摘があった。なるほど桜が咲くのは今か今かと話題にされるが、満開となるともう散るのみで、あまりテレビや新聞で取り上げられない。こんな微妙な感性を表現するのは、凡人には難しい。
今日の一句「雑草の 草花蹴散らし 春深し」