遺伝子組換え論争

先週来、花粉症に加えて喘息様の咳が続き、医者からもらった7種類もの薬を服用している。少しは収まったかと、昨日は以前に申し込んでいた「遺伝子組み換えの現状と未来を考える」なるシンポジウムに参加した。
遺伝子組換え技術に前向きに取り組んでいる農業生物資源研究所の田部井さんの話は、科学者らしく分かりやすく事例を紹介してくれたし、質問に対する回答も的確であった。しかし、反対論の立場をとる自然食研究家安田さんの話は、農薬やら遺伝子組換え作物摂取による被害の個人レベルでの事例紹介のみで、映像は素人への恐怖感を与える効果はあるが、因果関係があるのかどうかの検証がはっきりしない。健康食品の効能効果を示すPR手法に似ている。安田さんは、元名古屋大学教授の河田昌東氏のコメントを引用されていたが、「危険性がある」、「可能性がある」との推測のみで説得力のある裏付けがない。加えてモンサント社に対する批判は欠席裁判のようでもあった。
機会があれば安田さんの講演内容に関連して、河田氏とモンサント社の意見を聞いてみたいものである。
今日の一句「純白の コブシに想う 甲子園」