映画「風立ちぬ」

昨日、「風立ちぬ」なる映画を見てきた。堀辰雄の「風立ちぬ」とゼロ戦を設計した堀越二郎の飛行機への思いとを重ね合わせた映画である。ゼロ戦に想起させられる第2次世界大戦、結核で死を目前にした少女との甘美なラブストーリー、あるいはかっての日本の街並みや蒸気機関車への郷愁など、この映画は見る人によって様々な思いを与える映画といえよう。
幼少期の昭和20年代前半には、まだこの映画の情景と重なる部分があり、且つ終戦直前には堀越さんという東大教授の軽井沢・追分にある別荘に疎開していたことから、個人的には妙に親近感を感じる映画であった。別荘を所有していた東大教授の堀越さんは建築学の専門だと聞いているが、ゼロ戦設計の堀越さんとは親戚関係であったかもしれない。
わが青春時代と重ね合わせて、夢が膨らむ映画である。
今日の一句「うち水に 淡き色香の 花芙蓉」